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北尾クリニック
循環器疾患
内科学は医学の基本であり、すべての科を統合する科でもあります。とくに、内科診断学は私の得意とする分野であります。内科学を用いて、アンチエージングはもとより、成人病・生活習慣病をはじめ様々な疾患の予防・治療や早期発見に心掛けます。

動悸と息切れ
 動悸 心臓がドキドキ感じることをいいます。通常、心臓の病気で起こりますが、神経症、バセドウ病、貧血などでも起こります。心臓が悪いためか、動悸の起こる病気があるのか、神経性のものかの判断のため心臓の検査を受けましょう。
 息切れ 呼吸の数が増して、息苦しくなることです。軽い運動で起こるのは、心臓病、肺病、高度の貧血の可能性があります。若い女子で緊張により呼吸が速くなるのは過換気症候群という神経の病気です。
動悸と息切れは、心臓病でしばしば起こる症状ですが、神経性の場合は負担の程度と病状の起こりかたにはあまり関係がありません。


むくみ(浮腫)
心臓病などで、腎臓の機能が低下すると血管内の水分が組織にしみだします。これがむくみです。他に、腎臓病、貧血や栄養失調でも起こります。高度になると胸水や腹水がたまってきます。はじめから呼吸困難を伴う場合は心臓からくることが多いので、なるべく早くクリニックにおこしください。



<トピックス1>
心不全
心臓の働きが万全でない状態をあらわします。はじめは、軽い運動時の息切れ、動悸があり、進むと安静時にも呼吸困難があり、せきが出、夜はぜんそくのため眠れず、むくんできます。弁膜症、高血圧症、心筋梗塞、心筋症の最終形です。
重症では入院が必要ですが、軽度では外来で治療します。安静を基本とし、強心薬、利尿薬などを用います。食事はむくみのあるときは塩分を極端に減らします。通常1日の食塩量を7gに、重症では2gとします。水分は、多少制限するようにします。食物は消化のよいものとし、すこしずつ何回にも分けて食べます。排便時にいきむことは危険ですから、緩下薬を用います。


<トピックス2>
狭心症
心臓の栄養血管である冠状動脈が動脈硬化などをおこし、運動などにより血液の流れが一時的に不足し、胸に痛みや締めつけられる感じをおこす病気です。軽い人では1〜2分間ほど、長くても
30分以内におさまります。重い場合には意識がなくなることもあります。発作が起きたら、必ずクリニックにおこしください。必ずニトロなどを携帯してください。予防のために、暴飲暴食、無理な労働などを避け、禁煙し、減量を心掛けます。また動物性の脂と塩分を制限し、酒も極少量にします。発作がたびたび起こる場合は、心筋梗塞になる危険があり注意が必要です。

心筋梗塞
冠状動脈の血流不足が
30分以上続くと、心臓の細胞が壊死します。この状態を心筋梗塞といい、非常に死亡率の高い病気ですので、緊急入院が必要です。日常生活に戻れるようになるのは2〜3カ月ぐらい、時には半年以上もかかることがあります。あまり激しい労働をしない事務職、完全主義で闘争的な性格の人、肥満、高血圧、喫煙、高脂血症などの人は要注意です。予防のため、禁煙、減量し、動物性の脂や塩分の摂取を少なくします。入浴は、なるべくぬるめの湯にして、湯ざめをしないようにしましょう。仕事の限度を決め、十分睡眠をとるようにします。


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