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北尾クリニック
高血圧症
内科学は医学の基本であり、すべての科を統合する科でもあります。とくに、内科診断学は私の得意とする分野であります。内科学を用いて、アンチエージングはもとより、成人病・生活習慣病をはじめ様々な疾患の予防・治療や早期発見に心掛けます。
高血圧症とは
血管にかかる圧力が通常より高いことを言います。高い状態が長く続くと、心臓や脳の障害がおこるので、症状がなくても要注意です(無症候性心筋虚血や無症候性脳梗塞)。昔は、年齢に100を足した血圧が正常だといわれていました。現在では、年齢にかかわらず最高血圧139以下、最低血圧89以下にしておくのが理想です。一部には、最高血圧130以下、最低血圧85以下を推奨していますが、私はそこまで制限する必要はないと考えています。見逃されやすい注意点は最高血圧が正常でも、最低血圧が非常に高い方を見逃さないことです。一般に最高血圧は大動脈硬化を、最低血圧は細動脈硬化を示します。

高齢者の高血圧特徴
血圧が非常に変動しやすいということです。そのため、何回も測定を行わないと本当の血圧がわかりません。したがって、私は日を変えて最低3回は血圧測定を行うようにしています。また、急に立つと血圧が下る起立性低血圧に注意が必要です。つまり、高齢者の高血圧は、じっくりと血圧を下げていきます。

検査
心臓に対してはレントゲンや心電図を、脳に対してはMRI検査を行います。

合併症
生活習慣病といわれているとおり、他の生活習慣病を合併していることが多く、検査や治療に注意を要します。

原因
高血圧の80%以上は原因が不明ですが、生活習慣や遺伝と関係しているとことが解明されています。遺伝的な体質は変えられませんので、生活習慣に気を配ります。

治療
薬を使う前にまず、体質を改善しなければなりません。まずは減塩と禁煙です。また、食事による肥満の是正、適度の運動が大切です。当院では高齢者を中心に太極拳教室を企画していますので医師にご相談ください。これらにより他の生活習慣病も改善します。さらに薬剤を処方します。少しずつ血圧を下げるため少量からはじめます。


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