京都 脳卒中 認知症

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北尾クリニック
脳卒中
血管系のいろいろな原因によって中枢神経が障害される病態の総称です。血管がつまる脳梗塞と、血管が破れる脳出血とがあります。いずれも入院が必要です。
脳梗塞
脳血栓症と脳塞栓症の2種類があります。脳血栓症は、脳の動脈硬化が原因で、突然の半身まひや感覚障害、また半盲や失語症が発症します。脳塞栓症は、心房細動などで心臓や頸動脈にできた血栓が脳の動脈をつまらせて起こります。何時何分に始まったといえるくらい突然に発症し、症状は脳血栓症と似ています。どちらも、予防として禁煙し、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病を治します。再発の予防には、パナルジンやアスピリンを服用します。

脳出血
おもに脳内出血とくも膜下出血があります。脳内出血は、高血圧などにより脳の細い動脈が破れて脳が破壊されるものです。突然、半身まひが生じ、意識障害を伴います。脳梗塞より予後が悪いので予防が大切です。いちばん大切なことは、禁煙の上、血圧を160/95mmHgを越さないようにすることです。くも膜下出血は、動脈瘤や動静脈奇形により脳の太い動脈が破れておこります。突然いままでに経験したことのないような頭痛が始まり、多くの場合は意識障害が進行します。手術せずに放置すると、1カ月後の死亡率は50%に達します。

一過性脳虚血発作(TIA)
24時間以内に完全に消える脳梗塞の症状を呼びます。大きな発作の前触れの可能性があり、慎重に対処しま
す。

認知症
脳の器質的な異常が原因で、精神に障害が出るものを、脳器質性精神障害といいます。認知症(痴呆)がおもな症状で、妄想、興奮などの症状もみられます。大きく分けてアルツハイマー病、脳血管性認知症に分かれます。
アルツハイマー病
大脳細胞の代謝性の異常により、破壊がゆっくりと、徐々に進行します。記憶障害だけのもの、精神症状が合併したものなどさまざまです。感情をできるだけ安定した状態に保つことが大切です。そのために、異常な言動を責めず、また家族は適度の休息をとりましょう。薬物療法のアリセプトは、症状の進行を遅らせることができます。

脳血管性認知症
脳の血管が障害されることにより、大脳細胞が破壊されていきます。脳卒中の後や、小さな脳梗塞をくり返すことで発生します。治療は薬物療法と生活指導によります。動脈硬化症の治療薬、脳循環改善薬などを使用し、食事療法・運動療法を併用します。


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