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神経疾患 |
内科にも形成外科にも神経を痛めた方がよく来られます。ひとくちに神経疾患といっても、多くの疾患があり、どの科を受診すればよいのか迷うところですね。まず、神経内科、脳神経外科、精神科、心療内科、内科の違いを見てみましょう。 | |
神経内科は 脳、脊髄、神経、筋肉の病気のうち、肉眼あるいは顕微鏡で見て異常が認められる病気が対象です。代表的な疾患にてんかん、脳卒中、アルツハイマー病などがあります。 脳神経外科は 手術で改善できる疾患を取り扱います。おもなものは、出血性疾患(くも膜下出血など)と腫瘍(脳腫瘍、脊髄腫瘍)です。 精神科は 精神症状を分析し、治療する科です。おもな疾患に、統合失調症、うつ病、神経症があります。 心療内科は 心の問題が体に病気をおこさせることがあります。一般に心身症といいます。おもな疾患に、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、狭心症、過呼吸症候群、円形脱毛症、過敏性膀胱などがあります。 内科は 以上の疾患を初期治療し、状態により各科に振り分ける役割を持ちます。 <トピックス> 頭痛 頭痛には、片頭痛などのような緊急性のない頭痛と、くも膜下出血などによる緊急性のものがあります。緊急性のないものでも頭痛はつらいですね。一般的な頭痛には緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛があります。ここでは、これらの治療法・予防法を見てみましょう。 片頭痛 左右どちらに揺れる水面のような光が見えだします。数十分すると光が消え始め、反対側の側頭部痛が始まります。吐き気をともなうことが多く、光や音が耐え難く感じることもあります。 予防 1. ギラギラした光は片頭痛を誘発します。夏にはサングラスを使用しましょう。 2. チョコレート、強いにおいのチーズ、化学調味料などの誘発物をひかえましょう。 3. アルコールは控えめに。特に赤ワインが要注意です。 4. 過度のストレスを避けましょう。 5. 睡眠不足や睡眠のとりすぎを避けましょう。 治療 発作をとめる治療と予防する治療があります。市販の頭痛薬は効果がありません。 群発頭痛 突然、目に焼け火箸を押しつけたような痛みが始まり、涙と鼻水を流します。いったん始まると毎日のように同じ時刻に起こり、2〜3週間過ぎると治ってしまいます。多くはこれを、数か月ごとに繰り返します。 予防 片頭痛と同様です。 治療 100%の酸素吸入を行います。市販の酸素は効果がありません。薬物は片頭痛と同様です。 緊張型頭痛 肩こりなどにより、筋肉が長時間収縮を続けて乳酸などがたまり、神経を刺激して痛みを生じます。原因として、体型、姿勢、低血圧、貧血、ストレス、枕の高さなどがあります。 予防法 1.うつむき姿勢を避けましょう。 2.痛みが強くなったら姿勢を正して5分間休憩しましょう。 3.壁押し、腕立て伏せ、腹筋、背筋体操を。 4.枕を低く、やわらかいものにしましょう。 5.ストレスの克服が難しいときは精神安定薬を一時使用します。 治療 圧痛点を麻酔すると頭痛が消失します。 |
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